国際連携作戦でも生き残った QakBot 、また活動中
セキュリティメディア「ハッカーニュース」によると、 QakBot は国際連携作戦によって事実上インフラが瓦解されたにも関わらず、まだ生き残っており、さらに2023年8月の上旬からは活発にフィッシングキャンペーンを進んでいたそうです。ただ、この度は QakBot というマルウェアではなく、Ransom KnightというマルウェアやRemcos RATというトロイの木馬を配布しています。結局、前の連携作戦で瓦解されたのはC&Cサーバーの一部に過ぎないと推定されます。フィッシング及びスパムのインフラに対しては当時は対応できなかったと判断されます。
QakBot のように、国際連携作戦でマルウェアグループや攻撃インフラが一時的に消えてまた現れるのは珍しくはありません。そうだとしても国際連携作戦が無用の長物なわけではありません。続いて犯罪者を逮捕し、物品を押収することで犯罪行為に対するリスクを高め、犯罪にかかる費用も高められるからです。

