Steam Workshopで壁紙偽装マルウェア配布を確認
Steam Workshopで壁紙偽装マルウェア配布を確認
2025年末以降、Steam Workshopを通じてマルウェアが配布される事例が確認されている。調査によると、中国およびロシアのユーザーを対象とした活動が観測されており、Wallpaper Engineの機能を利用した手法が使用されていた。
攻撃者はWallpaper Engine向けの壁紙ファイルに悪意のあるコードを組み込み、Steam Workshop経由で配布していた。分析では、これらのサンプルにSteamアカウント情報の取得、バックドア機能の実行、暗号資産マイナーの展開などに関連する機能が含まれていたことが報告されている。
Wallpaper Engineは、静止画や動画、アプリケーションベースの壁紙などを設定できるソフトウェアとして利用されている。特にアプリケーション形式の壁紙では外部コードを実行できる仕組みがあり、今回の事例ではこの機能が悪用されていた。
また、問題となった壁紙はSteam Workshopを通じて公開・配布されており、研究者らは関連するファイルや配布経路について継続的な調査を進めている。
Steamアカウント窃取機能を持つ壁紙配布を確認
調査によると、一部の悪性壁紙は改変されたシステムライブラリとともに配布されていた。このライブラリは、Steamセッション情報やアカウント関連データの取得を目的とした機能を備えていたことが確認されている。
分析では、収集された認証情報やセッションデータが外部サーバーへ送信される仕組みが確認された。また、取得されたアカウントが新たな悪性壁紙の公開や配布活動に利用されていたケースも報告されている。
研究者らによると、今回確認された活動は中国のユーザーを主な対象としていたが、配布インフラやサンプルの分析から複数の活動主体が関与している可能性も指摘されている。
さらに、攻撃手法や配布経路の特徴から、対象地域が限定されない運用形態も確認されている。現在までに関連する悪性壁紙の削除が行われているが、研究者らは類似するサンプルや配布活動について継続的な監視を行っている。

