LexisNexisで大規模データ流出、FulcrumSecが関与を主張
LexisNexis、AWS環境で大規模データ流出を確認
法務AIソリューションを提供するLexisNexisで、AWS環境におけるデータ流出が確認された。報告によると、未修正のReactフロントエンドアプリケーションに存在した「React2Shell」脆弱性が悪用され、不正アクセスの足掛かりとなったとされる。
この侵害により、約390万件の記録と40万件のクラウドユーザープロフィールが流出した可能性があるほか、AWS Secrets Managerに保存されていた認証情報も危険にさらされたと報告されている。
FulcrumSec、LexisNexis侵害への関与を主張
FulcrumSecを名乗る攻撃者グループが、今回のLexisNexisへの不正アクセスへの関与を主張している。公開された情報によると、AWSのクラウドインフラから約2.04GBの構造化データを取得したとされる。
また、攻撃者はAmazon Web Servicesのセキュリティ制御や認証情報管理の不備を突いた可能性があると指摘している。
過剰な権限設定による被害拡大の可能性
攻撃者は、LexisNexisのAWS環境内にあるECSタスクロールを通じて複数の内部システムへアクセスできたと主張している。このロールはAWS Secrets Managerに保存された機密情報へアクセス可能な設定となっており、GitHubトークン、Azure DevOps認証情報、Databricksトークン、Salesforceのクライアントシークレットなどが含まれていたとされる。
さらに、内部システムの一部では「Lexis1234」といった弱いパスワードが再利用されていた可能性も指摘されている。こうした権限設定や認証情報管理の不備が、被害拡大の要因となった可能性がある。
データ流出の影響
今回の流出では、約40万件のクラウドユーザープロフィールが影響を受けた可能性がある。その中には、米国連邦判事や裁判所書記官、米国証券取引委員会(SEC)職員など、.govドメインのメールアドレスを使用する関係者も含まれていたと報告されている。
さらに攻撃者は、企業のVPCインフラ構成に関する情報を含むデータを取得したと主張しており、AWS Secrets Managerに保存されていた53件の機密情報も対象に含まれていた可能性があるとされる。
クラウド環境における権限管理の重要性
今回の事例は、大規模なクラウド環境において過剰な権限を持つサービスが重大なセキュリティリスクにつながる可能性を示している。特に、IAMロールの設定や認証情報の管理が不十分な場合、侵害後の影響範囲が拡大する恐れがある。
このため組織には、最小権限の原則に基づいたアクセス制御の見直しや、機密情報の保管・管理方法の強化など、クラウド環境におけるセキュリティ対策を継続的に改善していくことが求められる。

