メキシコ政府機関でデータ流出 数億件の市民記録に影響
メキシコ政府機関でデータ流出、AI悪用の可能性
メキシコの複数政府機関を対象としたサイバー攻撃により、大規模なデータ流出が発生したとされる。本件は2025年12月末から2026年2月中旬にかけて行われ、数億件規模の市民記録が影響を受けたとみられている。
一部では、攻撃に商用AIツールが利用された可能性が指摘されているが、詳細な手法については限定的な情報にとどまっている。本件は公共機関におけるデータ保護およびアクセス管理の重要性を示す事例となった。
AI活用攻撃の実態と基礎的脆弱性の影響
本件では、攻撃者がAIを用いて攻撃プロセスの自動化を進めた点が確認されている。Claude Codeを通じてリモートコマンドの生成・実行が行われ、OpenAI APIと連携した約17,550行のスクリプトにより、大量データの処理が実行された。
その結果、単一の攻撃者でも大規模な攻撃活動が可能となり、305台の内部サーバー上で2,597件の情報レポートが生成されたとされる。さらに、400以上のカスタムスクリプトと20種類のエクスプロイトが確認され、攻撃の自動化と効率化が進んでいた。
一方で、初期侵入には既知のセキュリティ不備が利用されたとされる。本件は、基本的なパッチ管理や認証情報管理、ネットワーク分離などの運用状況が、被害規模に影響することを示す事例となった。

