インド税務シーズン悪用、XRedで企業標的フィッシング
税務通知を装ったフィッシング攻撃とマルウェア配布
インドの税務シーズンに合わせたフィッシングキャンペーンにおいて、所得税通知書を装ったメールが配布されている。偽の評価通知や税務違反警告を用い、受信者にファイルのダウンロードを誘導する手法が確認されている。
ダウンロードされたファイルはVisual Basicスクリプトとして実行され、システムへのアクセスが行われる構成となっている。本キャンペーンは2025年10月頃から確認されており、インドに加えて英国や米国の企業も対象に含まれている。
また、類似ドメインを利用したフィッシングポータルへの誘導も行われており、公式サイトを模倣したページを通じて操作を促す手口が用いられている。
XRedトロイの木馬による情報窃取機能
本キャンペーンでは、XRedトロイの木馬が使用され、キーロギングを通じた認証情報の取得が確認されている。メール、銀行、暗号資産関連アカウントの情報に加え、端末情報が外部サーバーへ送信される構成となっている。
また、複数の持続化手法により感染状態を維持し、USBデバイスを介した拡散機能も備えている。
さらに、公式の税務ポータルを装った複数のドメインを利用し、フィッシングサイトへの誘導が行われている。これらのサイトは正規サービスを模倣した構成となっている。
税務フィッシング対策と運用上の課題
本事案では、税務関連を装ったフィッシング手法により、正規ポータルを模倣した誘導が確認されている。公式サービスと類似した構成が用いられることで、ユーザーの判断を困難にするケースがある。
こうした手法に対しては、メール経由のアクセス経路やリンク先の検証を含めた管理が重要とされる。また、組織においてはメールフィルタリングや利用者教育を含む対策の継続的な見直しが指摘されている。

