偽の「GTA 6」デモサイトからVidar Stealerを配布、アカウント情報を窃取
偽の「GTA 6」サイトからVidar Stealerを配布
サイバー犯罪者が「Grand Theft Auto VI(GTA 6)」への関心を悪用し、Rockstar Gamesを装った偽サイトを通じて情報窃取型マルウェア「Vidar Stealer」を配布するキャンペーンが確認されている。攻撃者は「GTA 6」のデモ版を提供するかのように見せかけ、ユーザーに悪意のあるファイルをダウンロードさせる。
Vidar Stealerは感染した端末から認証済みのブラウザセッションデータを窃取し、攻撃者によるアカウントへの不正アクセスに悪用される可能性がある。セッション情報が有効な場合、パスワードそのものを取得しなくても、既存の認証状態を悪用してサービスへアクセスされる恐れがある。
偽の「GTA 6」デモからVidar Stealerに感染
今回のキャンペーンでは、存在しない「Grand Theft Auto VI(GTA 6)」のデモ版を提供する偽サイトを利用してユーザーを誘導する。Rockstar Gamesは「GTA 6」を2026年11月19日にPlayStation 5とXbox Series X|S向けに発売する予定だが、現時点で公式のデモ版は提供されていない。攻撃者はこうした状況を悪用し、「gta6_installer.exe」と名付けたファイルをダウンロードさせようとする。この実行ファイルは、大規模なゲームのインストーラーとしては不自然にファイルサイズが小さいことも特徴となっている。
インストールされるVidar Stealerは、複数のブラウザやデスクトップアプリケーションに保存されたデータを収集し、認証情報やセッションクッキー、トークンなどを窃取する。特に有効なセッションクッキーや認証トークンが攻撃者に取得された場合、サービス側の認証方式やセッション管理によっては、パスワードの再入力や多要素認証(MFA)を経ることなく、既存の認証済みセッションを悪用される可能性がある。
感染時は認証情報の変更と既存セッションの無効化を
Vidar Stealerへの感染が疑われる場合、端末を信頼できるセキュリティソフトウェアで検査した上で、重要なアカウントのパスワードや認証情報を変更することが推奨される。今回の攻撃ではセッションクッキーや認証トークンも窃取対象となるため、パスワードの変更だけでなく、ログイン中のすべてのセッションを終了し、不明なデバイスからのアクセスが残っていないか確認することも重要となる。
また、アカウントの復旧用メールアドレスや決済情報などに不審な変更が加えられていないか確認する必要がある。ゲームや関連ソフトウェアはRockstar Gamesなどの公式サイトや正規の配布プラットフォームから入手し、検索広告や非公式サイトから提供される未確認のデモ版やインストーラーを実行しないことが被害防止につながる。

